Simplex
JUY 51
Rear Derailleur


Simplex JUY 51 rear derailleur

 JUY 511951年に発表され、1954年末にJUY 543が発表されるまでの間、Simplexのトップモデルとして君臨していました。
JUY 543発表以降も1958
年頃まで生産されていたと思われます。
 構造は
TOUR DE FRANCEをベースにデテンション機構を付けたものとなっており、デテンションケーブルの取り回しはHuretSpecial Louison Bobetと異なりチェンステー上でシフトレバーからの単独ケーブルに連結する方法をとっています。そしてこの機構はその後のJUY 543に踏襲されていきます。
 一時的にでもSimplex
のトップモデルと位置付けられたJUY 51ですから、その仕上はTOUR DE FRANCEと比較するまでもなく、箱も当時の最高の印刷技術を駆使したものであると言われており、大変美しいものです。


Simplex JUY 51 rear derailleur

Simplex JUY 51 rear derailleur

筍バネの受けを兼ねたデテンションリング。

SIMPLEX JUY-51の刻印。

 

Simplex JUY 51 rear derailleur

Simplex JUY 51 rear derailleur

コンプリートセット。

左から、Ref.941 アウターカップ、Ref.895 チェンステー用直付小物、Ref.894 BB用ワイヤガイド。
下はRef.920 デテンションワイヤ用固定ボルト。

 

Simplex JUY 51 rear derailleur

Simplex史上、最も美しい箱ではないでしょうか。


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