JUY 543は丈夫で信頼性の高いCampagnolo GRAN SPORTに対抗するために開発され1954年末に発表されました。
翌1955年には、このJUY 543を使用した自転車が世界選手権、パリ−ルーベ、ツール・ド・フランスと勝利を重ねていくのです。
このJUY 543は、その後プーリーがプラスチックに変わり、最終的にJUYRECORD 60に進化していきます。
しかし、大変美しいJUYRECORD 60もレーシングギヤとして考えた時、相変わらず時代遅れのプル・チェン・プランジャ型の機構ということもあり、すぐにパンタ型のJUY EXPORT 61に移行していきました。
「名声」と「性能」を考え合わせると、このJUY 543がSimplex最高のディレイラーと言えるかもしれません。
(インストラクションシートはこちらです)
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各部の仕上げ
写真のJUY 543では各ネジにメッキがかかっていません。とりあえずそこにあるもので組み立ててしまうフランスらしいところでしょうか。
また、カバーのネジを見てもいくつかの形状があります。
さらに3, 4, 5速を調節するスライダーもこのメッキタイプ以外に黒い塗装のものも存在します。
