Model 93クランクはSUPER COMPETITION 63クランクの後継モデルとして1968年に発表されました。(1967年という説もあります）
その後Model 105（発表年不明）が発表されるまで生産されましたが、このModel 93までが古きよきフランスの香りがするクランクといえるでしょう。
BCD(Bolt Circle Dimension)は122mmでS.C.63やModel 105と共通ですが、Model
105はCampagnoloの影響か表面処理がアルマイト処理になってしまい、またリングのパターンもあっさりしたものに変わってしまいました。（ただしアルマイトの品質は比較にならないくらい悪い）
余談になりますがModel 105には105bisといわれるチェンリングにドリルでガンガン穴をあけた軽量モデル？も存在します。
同時期に製造されたクランクにModel 99があり、こちらはツーリスト用でBCDは110mmになります。
49Tのリング
STRONGLIGHTのチェンリングは、49T以上から外周に楕円の飾り穴がつくようになります。
これは、S.C.57の頃からModel 99まで共通しています。（それ以前は、また
この飾り穴があるのとないのでは大分自転車全体の雰囲気が変わりますよね。
刻印と仕上の違い
93クランクに限った話しではありませんが、同じモデルであっても生産された時期により刻印や仕上に違いがあります。
特に仕上については年々雑になっていくのが一般的で、Campagnoloでさえも同様です。この93クランクについても手元にある2セットを比べてみると、いろいろ違うことに気付きます。
例えば、クランクの裏面の仕上げ。
古い年代のものは5アームの裏面までしっかりと磨かれていますが、新しい年代のものは地のままの状態です。
また、ペダルホールまわりの面取りも後期のものになるとテーパー状の仕上げになります。
よく調べていませんが裏面の刻印についても年代によりいろいろあるようです。
このように2つ並べてみて初めて気づくことが意外に多いのです。
