後年に"TYPE "39" (AVANT 39)と呼ばれるようになった"A CABLE"。
1938年のSimplexのカタログでは"A CABLE"は掲載されておらず、より原始的な機構を持つ"DERAILLEUR AVANT"が唯一のフロントメカとして紹介されています。
1939年のカタログで初めて"A CABLE"は登場するのですが、この時点では"A CABLE"ではなく"DERAILLEUR AVANT"と呼ばれており、1938年までの"DERAILLEUR AVANT"の後継と位置付けられていました。
その後ロッド式の"RANDONNEUR"が発表されると、ロッド式に対するケーブル式という意味合いで"A CABLE"というタイプネームに変わります。（1947年のカタログより）
そしてJUY 53が発表される1953年のカタログでは、ケージの刻印が"LE SIMPLX"から"JUY SIMPLEX"に変更となったTYPE "39"が紹介されるにいたります。
TYPE "39"の"39"は、モデルの起原が1939年であることに由来していると思われます。
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"A CABLE""にはTYPE VELOとTYPE TANDEMがありました。 |
