ミニ尾瀬　駒止湿原と駒止峠
(2009. 7.20)

駒止峠は、旧南会津郡田島町針生（はりゅう）と南郷村東町を結ぶ旧国道289号線の峠で、標高は1,135mである。かつての国道の峠道も駒止トンネルの開通により、その役目を終え、現在は駒止湿原を訪れるハイカーが通るのみとなった。冬は3〜4mの雪で埋もれるが、生活道ではなくなったため除雪されることもない。

一方、駒止湿原は、駒止峠頂上付近に点在する湿原群であり、「ミニ尾瀬」と呼ばれるほど湿原植物の植生に関して学術的な価値が高い。

今回はシーズン末期のニッコウキスゲを求め、早朝、東北道を北にハンドルを向けた。

総距離：20km程度

駒止峠南郷側から南会津の山々を望む。

	9:08、R289針生集落西側入口のチェン着脱場に車をデポし、針生集落に向かう。 目の前には、山菜、キノコの直売小屋がある。
	針生の集落は、古い建物が多く、かつて峠麓の集落として栄えていたと思われる。
	しばらくは赤穂原川の清流に沿って、じっくりと高度を稼いでいく。
	凶暴なヘアピンカーブを3つほど頑張ると・・・
	10:09、あっけなく駒止湿原入口に到着。 駒止湿原は国指定天然記念物である。
	駒止湿原の木道。ハイカーが多い。
	何とかニッコウキスゲが残っていた。
	11:00、駒止峠に向かい走り出す。 峠までは、なだらかな高原状の地形である。 峠手前には石仏がある。
	駒止湿原から15分ほどで駒止峠に到着。 切り通しの峠ではなく、また峠の表示もないので、どこが峠なのか判別できない。
	峠を下り始めるとすぐに景色が開ける。 南会津の山々が美しい。 結局、ビューポイントは、ここだけであった。 この後、連続ヘアピンカーブをぐんぐん下っていく。 間違っても南郷側から上りたくない。
	11:28、景色が平坦になり田圃が見えてきたところでR289に出会う。 左に曲がり、駒止トンネルを目指す。
	12:03、駒止トンネルに到着。 新しい道路は、自動車のために作られており、自転車にはきつい。
	12:08、デポ地に戻る。 湿原探索を含めても、3時間の行程であった。
	丁度お昼時なので、針生集落の民宿清水荘で蕎麦をいただく。 帰りの高速渋滞が心配なので、早々と店を後にする。 田島の街を過ぎるころには、助手席で「国権」がナビをしていた。