上武国境　坂丸峠
(2009. 6.27)

坂丸峠は、藤倉の人たちが万場方面との交易のために利用した古道である。近年まで、この峠を越えて上州側へ買い物に行っていたという人も多い。

総距離：申し訳程度

峠の万場側は緑のトンネルであった。

	矢久峠に車をデポする。趣のない峠だが春には桜が咲くようである。 車道の峠の上の桜の木のかたわらには、昭和54年に建てられた北向慈母観音が、上州側に向いて安置されている。 吉田町（現在は秩父市）の案内によると矢久峠は屋久峠と書く場合もあるようだ。 11:56坂丸峠に向けて林道を走り出す。
	林道からは遠く秩父の山々が見える。
	しばらく走ると左手に坂丸峠への案内がある。 それでは、反対側に森戸から上がってくる旧道があるはず、と探してみると・・・・
	20m程先にガードレールの切れ目があり案内があった。駐車スペースさえあれば森戸の集落から上がってくるのも面白いのだが・・・
	埼玉側は荒れた道である。
	12:24、あっけなく峠に到着。
	峠の木の根元にはコンクリート製の石宮があるが、以前は木製の小社が南側に向いて置かれていたようである。
	万場側に下り始めると、何故か峠の標識がある。 誰が見ても、ここは峠に見えないのだが。
	右に杉の植林地を見ながらシングルトラックを下る。
	12:45、林道に出る。 幸い林道の向こう側には旧道が残っていた。 この後にも林道が横切っている個所があったが、案内が整備されている。
	落ち葉の絨毯に緑のトンネル。 この後、岩にクランクをぶつけ、派手に前転をする。
	写真左から林道に出る。 この先しばらくは林道が旧道をトレースしているようである。
	林道を下るとすぐに林道坂丸線に出会う。 丁度、伐採した木の積込みをやっており、トラックが林道を完全に塞いでいる。 反対側の旧道を偵察したかったが、作業の邪魔となるため、林道坂丸線を矢久峠方面に向かう。
	13:07、矢久峠道に出会う。
	予想通りキツイ峠道であるが、舗装されているので何とか上っていく。 それにしても夏の日差しが堪える。
	13:52、デポ地の矢久峠に戻る。 約2時間のツーリング（山歩き？）でした。
	自宅に向かっていると上吉田の集落で杉玉を発見！ まわりを見ると「慶長」という銘柄を造っているようだ。 「準備中」の札を気にしつつ、「こんにちは」と入っていくと、ご主人らしき人が出てきた。 「お酒の小売はしていますか？」 「もう、やめたんですよ。」 聞けば去年廃業したそうである。 家に戻ってから調べると和久井酒造さんといい、知る人ぞ知る小さな造り酒屋だったらしい。残念・・・