静寂のスポルティフコース 細尾峠
(2007.10. 6)

今年の6月に大きな仕事が一段落したので、空白の3年間を取り戻すべく、また出かけることにした。

今回は関東のサイクリストにはメジャーな細尾峠へ。高速飛ばして2時間、実走2時間、帰りの高速で2時間と、サイクリングというよりもドライブか？

【細尾峠】
古くは日光山の修行僧の峰修行の路として開かれ、足尾銅山が発見され採掘が始まってからは、往来が盛んになり銅山の発展とともに賑わった。明治時代になり、銅山の発展と共に道路が拡張され、峠に停場が設けられ、荷物交換の行列で賑わったという。1890年には日本で最初の索道が峠の両側に架設されるが、当時の足尾鉄道（旧国鉄足尾線・現わたらせ渓谷鉄道）の開通により利用は衰退した。1936年には、自動車道として舗装・改修され足尾日光間の大幹線となり国道122号となった。1977年に足尾銅山が閉山。1978年に日足トンネルが開通し、細尾峠ルートは国道から格下げされた。

総距離：約15km程度

足尾側アプローチより新道と前日光連山を望む。

	奥細尾集落の終わりにあるバス転回所手前の空き地に車をデポする。 念のためデポ地前の工場にいた年配のおじさんに声をかけると、話が切れない。 今日は全面舗装コースなのでRene Herseを積んできた。 12:50峠に向けて走り出す。
	走り出すこと数分で「長い長い峠道案内図」があり、峠の歴史が記されている。 足尾まで12km。 (12:53)
	案内図から10分程走ると新道への分岐があり、その先に車両通行止のゲートがある。数年前までは開いていたようであるが、今はしっかりと閉まっている。 (13:04)
	ゲートの先を左にカーブすると新道を跨ぐ橋に出る。左に見える弛みが細尾峠か？ (13:06)
	自転車を停めて道路脇を見下ろすと、ガードレールが幾重にも重なっている。まさに九十九折。 (13:35)
	ヘアピンカーブが続く、羊腸の峠道である。 ただ管理されていないようで道は荒れつつあるが、スリックのMICHELIN BIB-TS23 COMPETITIONでも問題はない。 それにしても静かだ。 (13:46)
	走り出して1時間程で峠に着く。舗装路ではあるがV字形のきれいな峠である。 ここまで貧脚の私でも押すことがなかった。古い峠道なのでアプローチが緩やかなのだろう。 (14:00)
	峠少し手前に前日光高原と茶の木平の登山道分岐があり、右側には停場跡と思われる広場がある。 おにぎりを2つ頬張ったあと、14:15足尾側に下り始める。
	細尾側の羊腸のアプローチに対して足尾側の勾配はきつい。最大勾配は14%。 遠くに新道が見える。 (14:20)
	新道に合流する少し手前の左脇に小さな滝がある。 右はすぐに新道であるが、合流地点まで、しばらく並走する。 (14:25)
	峠から13分で新道に出る。 ここからは右に道をとり、日足（にっそく）トンネル経由でデポ地に戻る。 休日なので車が多い。 (14:28）
	日足トンネル入口にあるトンネル開通記念碑の広場で写真を撮る。 トンネル内は照明があるとはいえ幅9m、総延長2765mを無灯火で通過するのは恐ろしい。下り基調のトンネルなので一気に駆け抜ける。 (14:36)
	14:48デポ地に戻る。 例のおじさんが表に出ており「いやあ速いねえ」と言われるが、私が速いはずがない。 Rene Herseをテールゲートから放り込み、Detto Pietroを履き替え、帰途に着く。