リベット止めされた巨大なフランジ、そして数多く開けられた飾り穴から、海外で「世界で最も美しいハブ」と評価されています。
プリオールは、1950年代初期のMaillard社の商標名で、「重要な」「特別な」という意味を持っています。
Maillard社は、その後ATOM、NORMANDY、Maillardのブランドを立ち上げています。
このプリオールのハブは当時FBと並ぶ最高級ハブでラージフランジとスモールフランジモデルがありました。何れもバレルには菱形の枠の中にPRIORとマーキングされています。
1950年代後期にはPriorブランドはなくなり今や幻に近い存在になりましたが、リベット止めハブはATOMブランドで数年継続されました。（但しフランジは小さくなり、飾り穴も少なくなります）
プリオールの最初の栄冠は1950年にベルギーで行われた世界アマチュアロード選手権で、オーストラリアのJack
Hoobinが勝利しました。
その自転車にはプリオールのハブとペダルそしてBBセットが使われていました。
また創始者Maillardやプリオールの代理店は「プリオールが世界初のワンピース軽合ハブである」と主張していました。
プリオールのハブにも前期型と後期型があり、前期型はフロントハブのバレル部が非常に細くなっています。（繊細です）
後期型は後継のATOMリベット止めと同様、バレルが太くなります。
また前期型はリヤのフリー側フランジの内側が一段深く凹んでいるのも特徴です。
こちらは新型のサンプルです。
http://www.classicrendezvous.com./France/Mallaird_Normandy_main.htm
(Thanks Sheldon!)
(Update May.31.2002)
そんなプリオールにも初期型が存在したようです。初期型はバレルがスチールでフランジがアルミの3ピース構造です。
前期型は、初期型のデザインを踏襲して細いフロントバレルであったと考えられます。
その後強度の問題があり太いバレルに変更になったのでしょうか？
 フロントバレルが細く、フリー側フランジ内側が一段引っ込んでいるのが旧型の特徴。 |
